みなさんこんにちは。中川駅前校の打田です。最近は夜も一気に涼しくなり過ごしやすくなりましたね。

第3回の今日は、マンガやゲームでも人気の秦の始皇帝(政)について紹介します。

秦の始皇帝ことはわずか13歳でという国の王に即位します。当時の中国は「戦国の七雄」と呼ばれる7つの国に分かれて争っており、はその中でも強国の一つでした。

即位から16年後、が29歳の時、自分の国の力が十分に整ったことを確信し、政は中華統一の大事業に乗り出します。韓(かん)を手始めに趙(ちょう)燕(えん)、魏(ぎ)、楚(そ)、斉(せい)とライバルの六国をわずか10年で滅ぼし、紀元前221年に天下を統一、中国史上始めて皇帝を名乗ります

このように、戦いに明け暮れた強い皇帝というイメージがある始皇帝ですが、彼の歴史上の功績を見ていきましょう。

・中国の歴史上、始めて中国を統一し皇帝を名乗った。

・中国全土を48もの地域に分け中央集権的な郡県制度による専制政治を行った。

・度量衡・貨幣・文字の統一を行なった。

・焚書坑儒と呼ばれる思想・言論統制を行なった。

・北方にある異民族の侵入を防ぐための城を修築してつなげ、万里の長城として完成させた。

政は皇帝を名乗ってから様々な改革を行いました。なぜなら広大な中国全土を治めるためには今までのやり方では不便なことが多かったからです。そこで政治や文字・単位などの考え方を新しいものに統一していく必要がありましたが、あまりにも急ぎすぎたため多くの人たちの反感を買ってしまいます。そのため、秦は建国よりわずか16年、紀元前206年に滅亡してしまいます。

このことから、始皇帝は強引なやり方で中国を統一した人物として見られることもあります。しかし、この皇帝を中心とした支配体制が1911年の辛亥革命で清が倒れるまで、2000年以上続いたということを考えると、彼は一つの時代の基礎を一代で築いた偉大な人物であると評価できるのではないでしょうか

最後に、始皇帝の言葉を紹介します。

新しい世代が、当然の事として受け容れているものは忘れ易いものだが、古い世代の厳しい戦いの成果である。

この言葉は、様々な改革を押し進めていった始皇帝が語ったからこそ非常に重みのある内容だと思います。私達は、今の生活を当たり前のように何不自由なく過ごしていますが、それは自分たちの祖先が、苦しく不便な環境を改善していってくれたからです。私達の先人に感謝の気持ちを持ちたいですね。その一方、今の生活や暮らしの中でも、不便と感じることや納得のできないことがありませんか。よりよい世の中にしていきたい気持ちを抱くことが大事だと思います。歴史とは、人生とは「戦い」=「より良くするために努力すること」の連続です。まずは開明とぴあで自分を磨く「戦い」を私達と始めてみませんか。

世界の偉人と名言~第3回~