こんにちは、開明とぴあです。

わくわく文庫で取り扱っている書籍『阿Q正伝・故郷』から表題作『故郷』を紹介します。

久しぶりに帰郷した主人公は色あせて見える故郷に寂しさを覚えました。かつて懇意にしていた幼馴染・閏土(じゅんど・ルントウ)と再会するも、彼は主人公を「旦那様」と呼び、主人公は彼との間に『厚い壁』ができていることを悟ります。一方で、主人公の甥・宏児(こうじ・ホンル)と閏土の息子・水生(すいせい・シュイション)はすぐに仲良くなります。故郷を発った船で、水生との再会を期待している宏児の様子を見て、主人公は、今の閏土との間にあるような『厚い壁』が次の世代にはなくなっていることを願うのでした。

作者は中国の作家、魯迅です。『故郷』は魯迅の体験をもとに書かれたとされ、作中で主人公が「迅ちゃん」と呼ばれていることから、主人公と魯迅自身を重ねて読むことができます。また、魯迅が同じ年に発表した『阿Q正伝』と合わせて読むことで、彼があまりものを考えなくなった民衆や停滞しつつある国に失望しつつも、未来に希望をかけていたことがわかるのではないでしょうか。

わくわく文庫では、このような教科書にも採用されている作品に触れることができます。また、同時代に発表された日本の作品も取り扱っているので、比較しながら読むこともできます。

興味関心のある方は最寄りの校舎までお問い合わせください。

【わくわく文庫書籍紹介#7】『阿Q正伝・故郷』作:魯迅 「厚い壁」と未来への希望を読む

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